- きし
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きし【吉士・吉師】〔新羅(シラギ)の官名に基づくといわれる〕八色(ヤクサ)の姓(カバネ)以前の古代氏族の姓の一。 海外に使節として派遣されたり, 外国からの使節の応接にあたる職能をもつ氏族に与えられた。IIきし【基址】土台。 基礎。 もとい。IIIきし【奇士】(1)並はずれた器量の人。(2)風変わりな人。IVきし【季子】末の子。 まっし。 ばっし。Vきし【岸】(1)陸地が海・湖・川・池などの, 水と接する所。 みずぎわ。(2)土地のきり立った所。 がけ。VI
「磐代(イワシロ)の~の松が枝結びけむ/万葉 143」
きし【岸】姓氏の一。VIIきし【己巳】干支(エト)の一。 つちのとみ。VIIIきし【愧死】深く恥じて死ぬこと。 慚死(ザンシ)。 また, 死にたくなるほど恥ずかしく思うこと。IX「卑劣の小人をして~せしめんと欲するなり/経国美談(竜渓)」
きし【旗幟】(1)旗とのぼり。 旗じるし。(2)表立って示す立場・態度。X「~を鮮明にする」
きし【棄市】昔の中国の刑罰の一。 罪人の首を斬り, その死体を市中にさらすもの。XIきし【棋士】職業として碁・将棋をする人。XIIきし【棋子】碁石。XIIIきし【気死】憤死すること。 怒りのあまり気絶すること。XIV「昇を~させる程の事を云つて/浮雲(四迷)」
きし【箕子】中国, 殷(イン)の紂王(チユウオウ)の叔父。 名は胥余(シヨヨ)。 紂王の暴虐を諫めたが用いられず, 囚禁され, 周の武王が殷を滅ぼした時, 朝鮮に封ぜられたという。→ 箕子朝鮮XVきし【譏刺】非難すること。 そしること。XVI「この~の言に答へて曰く/西国立志編(正直)」
きし【貴使】相手を敬ってその派遣する使いをいう語。XVIIきし【貴姉】※一※ (名)相手を敬ってその姉をいう語。※二※ (代)二人称。 男性が年長の婦人を敬っていう語。 手紙などに用いる。XVIIIきし【貴紙】先方を敬ってその新聞などをいう語。XIXきし【貴誌】先方を敬ってその雑誌などをいう語。XXきし【起死】瀕死(ヒンシ)の病人を生き返らせること。→ 起死回生XXIきし【騎士】(1)馬に乗っている武士。 騎馬の武士。(2)中世ヨーロッパの武人。 ナイト。→ 騎士道
Japanese explanatory dictionaries. 2013.